パッチワークで使われる「落としキルト」とは、模様をはっきり見せるために、
ピースの境目のすぐ近くを縫うキルティングのことです。
デザインが引き立ち、作品全体がすっきりまとまります。
~目次~(もくじ)
パッチワーク落としキルトの方法

落としキルトにはいくつかの方法があります。たとえば、
-
接いだピースのぎりぎりのきわに縫う方法
-
ピースの少し内側に見える位置に縫う方法 など。
「これが正解」という決まりがあるわけではなく、作り手によって違いがあります。
私の場合は、
裏側で縫い代が倒れていない側の、
ピースのきわに落としキルトを入れる方法をとっています。
この方法だと、段差がわかりやすく、縫いやすいと感じています。
*関連リンク*
パッチワーク作品クラッシックなバラ
縫い代が倒れていない側にする、落としキルトの方法
ぎりぎり接いだピースのきわに沿ってキルティングを入れる「落としキルト」ですが、
私はその中でも、裏側で縫い代が倒れていない側のきわに落とす方法を取っています。
パッチワークでは、ピースを縫い繋いだあと、アイロンで縫い代を倒します。
この縫い代の倒し方にはある程度のルールがあり、たとえば「濃い色の方へ倒す」
という決まりがあります。
そうすることで、表から見たときにパターンがくっきりと目立つようになり、仕上がりがきれいに見えるのです。
落としキルト途中の画像について
こちらは、落としキルトを進めている途中の画像です。
黒い矢印の部分は、すでに落としキルトが終わっているところ。
青い矢印の部分は、これからキルティングを入れる予定の箇所です。
パッチワークでは、裏側で縫い代を倒したあと、アイロンをかけて表に返します。
すると、布と布の境目にわずかな段差ができ、その段差が「縫い代が倒れていない側」であることがわかります。
この段差を頼りにして、倒れていない側のピースのきわに沿って落としキルトを入れることで、自然なラインに仕上がり、縫いやすくなります。
パッチワークアップリケの落としキルト

こちらはアップリケキルトの作品です。
花や葉っぱ、茎の部分には、それぞれ輪郭に沿って落としキルトを入れています。
特に花の部分では、周りの輪郭と中心だけにキルティングを施しました。
すべてにキルティングを入れても良いのですが、今回はあえて控えめにしました。
これは、作品のふんわりとした柔らかさを残したいという思いからです。
こうやって縫いながら、「ここはこうしたらどうかな?」と
自分で考えるのも、キルティングの楽しいところ。
自分なりの工夫を積み重ねて仕上げていく過程が、
パッチワークの魅力のひとつだと思います。
*関連リンク*
バラのアップリケ マンスリーキルト
ハワイアンキルトの落としキルト

ハワイアンキルトは、一枚の布に形を切り抜いてアップリケするスタイルです。
そのため、アップリケの輪郭全体に沿って落としキルトを入れます。
*関連リンク*
ハワイアンキルト ロケラニのバラ
パッチワーク落としキルトに使う糸の色

落としキルトは、土台布に沿ってキルティングすることが多いので、
糸の色は布に馴染むものを選ぶのが基本です。
淡い色の布には、やさしい印象の生成り色を使うことが多いですね。
濃い色の布には、その布の色に合わせて糸を選びます。
もちろん、作品の雰囲気や気分によって、
あえて違う色を使って楽しむ方もいます。
糸の色選びもキルトの楽しみのひとつです。
*関連リンク*
パッチワークキルトの糸の選び方|どれを使えばいい?
パッチワークの落としキルト最後に
私が習った先生は、落としキルトをピースのぎりぎりのきわに落とす方法を教えてくださいました。
そのため、私はこの方法を続けています。
一方、別の講習会では「きわから1mmほど離れたところに落とす」と教わり、
最初はとても戸惑いました。
慣れていなかったこともありますが、1mm離れると、際をなぞるよりもまっすぐ縫うのが難しく感じたのです。
パッチワークは自由な手芸なので、先生や教室によって、
落としキルトのやり方も様々です。
自分に合ったやり方を見つけて、楽しいキルトライフを送ってくださいね。
*関連リンク*
キルティングが楽になる!おすすめラップフープ
パッチワークキルト大作作り参考 中級者さん向け
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